システムが起動するとすぐに、ログインプロンプトが現れます。インストールプロセス中にあなたが指定した一般ユーザのアカウント名とパスワードを入力して、ログインしてください。これで、システムは準備完了です。
初心者のユーザは、システムを使い始めながら、すでにインストールされている文書を読んでみると良いでしょう。現在はまだ文書システムが数種類存在しており、別々の形式の文書を統合するための作業が進められているところです。以下に出発点をいくつか示します。
インストールしたプログラムに付属する文書は、/usr/share/doc/
以下のそのプログラム (より正確には、そのプログラムを含む Debian パッケージ) にちなんで命名されたサブディレクトリの下で見ることができます。しかし多くの場合、より豊富な文書が、独立した文書パッケージ (ほとんどの場合、デフォルトではインストールされません) として特別に用意されます。例えば、パッケージ管理ツール apt に関する文書は、apt-doc
や apt-howto
パッケージで見ることができます。
また、/usr/share/doc/
階層構造の中には、いくつか特別なフォルダがあります。Linux HOWTO は、/usr/share/doc/HOWTO/en-txt/
の中に、.gz (圧縮) フォーマットで収められています。dhelp
をインストールした後に、/usr/share/doc/HTML/index.html
に拾い読みできる文書のインデックスを見つけるでしょう。
テキストベースのブラウザを使用して以下のコマンドを入力することで、以下のようにそれらの文書を簡単に見られます。
$ cd /usr/share/doc/ $ w3m .
w3m コマンドの後のドットは、カレントディレクトリの内容を表示させるためのものです。
グラフィカルデスクトップ環境をインストールした場合には、Web ブラウザも利用できます。アプリケーションメニューから Web ブラウザを起動し、アドレスバーに /usr/share/doc/
と入力してください。
また、コマンドプロンプトから使えるほとんどのコマンドに対し、info
または コマンド
man
によってその文書が参照できます。コマンド
help
と入力すると、シェルコマンドのヘルプが読めます。コマンドを --help
つきで入力すると、たいていそのコマンドの簡単な使い方が表示されます。その結果が画面からスクロールして消えてしまう場合には、コマンドのあとに | more
を追加すると、画面ごとに一時停止してくれます。ある文字で始まるコマンドの一覧を知りたいときは、その文字を入力してからタブを 2 回押します。